【保険適用】皮膚科オンライン診療の活用法。こんな方におすすめ

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15:30~18:30 - - -

☆休診日: 水曜、日曜、祝日
予約なしでも受診可能です

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「オンライン診療ってご存じですか?」今回は当院のオンライン診療についてご紹介いたします。

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オンライン診療をとりまく環境

オンライン診療のGoogleトレンドグラフ

オンライン診療は電話やスマホなどの情報通信機器を用いて診療を受けることができる仕組みで、当院では2017年に試験的に導入しました。2018年4月の診療報酬改訂で「オンライン診療料」が新設され国内で正式に制度化されましたが、要件が厳しくなかなか実用に至りませんでした。
転機が訪れたのは新型コロナウイルスの感染拡大です。2020年4月に緊急事態宣言が出され、感染拡大を防ぐためオンライン診療の要件が緩和されました。Googleトレンドを見るとこのタイミングで一般的に認知されたといえます。

当院では宣言直後より「初診から」のオンライン診療に対応しており、対面診療とオンライン診療の両方に対応できるような態勢を継続しております。新型コロナウイルス感染者数が増加するとオンライン診療を希望される患者さまの割合が増える傾向にあり、なかなか収まる気配が感じられません。一刻も早い収束を祈念しています。

皮膚科診療の特徴

皮膚科診療の大きな特徴は、病気が目に見えることではないでしょうか?
医師は肌の異変(症状)を見てどんな病気なのかを診断していきます。これを視診と言います。もちろん見るだけで確定できない疾患もあるため、触わったり検査をしたりすることも重要ですが、皮膚科診療では視診が重要な役割を占めています。
余談ですが皮膚科の教科書には多数の患部画像の症例写真が掲載されています。たくさん画像を見て、病気を見分けられるようにトレーニングを積み重ね一人前の皮膚科医になっていきます。なお例年皮膚科専門医試験には症例写真を見て答える問題が多数出題されます。それだけ皮膚科の診療にとって患部画像は重要といえます。

当院のオンライン診療について

当院のオンライン診療ではあらかじめ患部の画像をスマホなどからお送りいただき、画像を元に診察をしています。口頭でのやり取りに加え患部の画像を拝見するので、皮膚科領域はオンライン診療と相性がよいといえます。
ただし電話越しだと触診や検査ができないので対面診療に比べると診察の精度は落ちます。当院でもオンライン診療はあくまで対面診療の補完という位置づけです。

ここまでお読みいただくと、オンライン診療に対してあまりよい印象を持たれないのではないでしょうか?実際にはオンライン診療にはたくさんのメリットがあると考えています。

こんな方にオンライン診療を活用いただいています。

オンライン診療を上手にご活用いただいている例をご紹介します。

1. 本人・家族などが感染者・濃厚接触者になり自宅待機中の場合

隔離期間中はどの医療機関も受診できませんし家を出ることもできません。この環境下で外部とのやり取りに使える有効なツールは電子機器です。外に出ることなく電子機器を使って受診できること自体がメリットとなります。
ご相談内容は新型コロナウイルス感染の影響で全身にブツブツが出てしまい、かゆくてどうにかしたいというご相談が多いです。

» コラム:新型コロナにみられる皮膚症状

今出ている皮膚症状を放っておいて問題ないのか?というご質問をよくいただきます。一律での回答は難しく、まずは皮膚症状の重症度を判別し、それから状況に応じて適切に対応を決定しております。なお、オンライン診療でかゆみを抑えるお薬の処方は可能です。

2.離島・アクセス困難なエリアに在住の方

移動するのに車で時間がかかる、高齢で遠出ができない、週に1回しか医師の診察がない、定期船などが休止してしまった、など近隣で十分な医療が受けられないエリアにお住まいの方からも活用いただいています。
この場合、新型コロナウイルスによる皮膚症状のご相談ではなく通常の皮膚科の診療となるので様々な症状のご相談をいただきます。ここでも重要なのは皮膚症状の重症度と緊急度の判別です。その上で各々の置かれた環境に合わせて柔軟に対応を検討しています。

3.同じお薬を継続希望の方

感染予防のために、密な公共交通機関(電車・バスなど)に乗りたくない、人が多くいる医療機関の待合室に近寄りたくない、という方もいらっしゃいます。これらの理由などで医療機関を受診ができずせっかく治療中のお薬でコントロール良好であったのに、薬を使い切ってしまい症状が悪化してしまったというご相談をいただきます。
このような場合はオンライン診療を有効活用いただけます。当院の仕組みはアプリのインストールの必要がなく追加のシステム利用料も徴収しておりません。初診時には情報登録が必要ですが、次回からはなるべく少ないお手続きでお申込みいただけるようにしており、治療を継続しやすい体制を整えられると思います。

なお、1~3の場合であれば調剤薬局から直接お薬を送付することも可能です。(同ビル内のアスト薬局は送料無料で配送しています。)

4.特定の治療を希望される方

様々な理由からオンライン診療を通して特定の治療についてご相談いただいています。いずれも保険診療の治療です。

対面では相談しにくい薬剤

わき汗を抑える塗り薬。恥ずかしさからかオンライン診療でご相談いただくことが多いです。

近隣の医療機関で取り扱っていない薬剤

頭皮のかゆみに有効な薬剤です。頭皮の湿疹に適応拡大されて期間が浅いためか近隣の医療機関で取り扱いがないといわれた患者さまより、オンライン診療でご相談いただくことが多いです。

取り扱い医療機関が少なく導入判定が必要な薬剤

これらの薬剤は非常に優れた効果と安全性を示しながら、いったん入荷すると返品不可であったり、冷所保存が必要だったり、取り扱いに学会の承認が必要だったりと、医療機関としての取り扱いにくさが原因で在庫を置いていないケースが多くみられます。

患者様のご要望としては
「そもそも自分の症状に希望する治療を導入可能か?」
「可能な場合、どの薬剤が最も適しているかを一緒に選んでほしい」
というものが多いです。

上記の場合にはオンライン診療が有効活用できます。実際に来院される前にオンライン診療を受診いただくことで、クリニック側はあらかじめ症状を把握できますし、患者様側は疑問を解消することができます。導入可能性が高い場合に来院いただくようにすれば、その間に薬剤の在庫を確保でき、結果として患者さまにとってスムーズな治療導入を行うことができます。

当院のオンライン診療は、アプリのインストールが不要でシステム利用料や薬の送料は徴収しておりません。よろしければご利用ください。

下記のいずれかのボタンからお申込みください。

» オンライン診療の詳細はこちら

対面診療とオンライン診療を、診療の精度という観点で比較すると対面診療に軍配が上がります。しかし使い方によってはオンライン診療には対面診療を超えるメリットがあります。患者さまお一人お一人の置かれた環境の中で最善の医療をご提供したいと考えています。

まとめ
  • 当院では皮膚科・アレルギー科疾患で「初診から」のオンライン診療に対応
  • 皮膚科診療は患部の視診を元に診断するためオンライン診療と相性が良い
  • オンライン診療は患者様の置かれた環境に合わせて活用することができる
  • オンライン診療は同じお薬を継続使用する慢性疾患のコントロールに有用である
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記事制作者

小西真絢(巣鴨千石皮ふ科)

「巣鴨千石皮ふ科」院長。日本皮膚科学会認定専門医。2017年、生まれ育った千石にて 「巣鴨千石皮ふ科」 を開院。
2児の母でもあり、「お肌のトラブルは何でも相談できるホームドクター」を目指しています。